(本当に仕事なの?!私や娘との時間を犠牲にしないといけないほど重要な案件?!
…何ヶ月ぶりに会えたかわかってるの?!私や娘は夫にとって何?!)
情けないやら悔しいやら、私の中ではいろんな感情が渦巻いていました。
(でも…流石に、慎也だってそこまで遅くまで呑んだりはせず帰ってくるはず)
なんとか気持ちを持ち直し、泣いていたことを家族に悟られないよう努めつつ、夫の帰りを待ちました。
…しかしそんな私の願いも虚しく…夫が帰宅したのは…
ど深夜!
防犯上、母と私は寝ないで待っていました。
(鍵も持ってない上にお客様の状態で、どうしてこんな時間まで飲み歩いていて平気なんだろう…)
私は授乳もあったので、深夜まで起きていることは特に苦痛ではなかったのですが、母はどう思っていたのでしょう。
…私はどうしてこんな男と結婚なんてしたんだろうか、と恥ずかしくて母の顔がまともに見られませんでした。
そして夫は帰宅しても挨拶もそこそこに寝室に直行し、すぐにいびきを書いて寝始めます。
私は夫の代わりに母に「ごめんね…」と謝り、娘に授乳して寝かしつけました。
(…こんな時間になったのは想定外だけど…ある意味良かったのかも。これだけ泥酔してるなら、絶対に起きないよね)
私はこっそりと夫のズボンからスマホを取り出します。
…すべきことは事前に調べておきました。
まずはLINEとメッセージをチェック!そして位置情報をONにする、これは必ずやらなくてはなりません。
夫の指をそうっと動かし、スマホのロックを指紋認証で外します。
(さあ!隅々まで調べてやる!)
そう意気込んで始めたものの…
チャットアプリは私と日本の友達だけで、特に怪しいメッセージなどは見当たりません。
通話履歴、ショートメールなども会社の人がメイン。
画像フォルダは私が送った娘の写真や現地の建造物で溢れ、怪しいものは一切保存されていませんでした。
…とりあえず位置情報をONにして…
(私の思い過ごしだったのかな?)
怪しいものが出てきて欲しかった訳ではないものの、なんとなく消化不良のまま、携帯チェックは終了。
そして次の日。
なんだかんだで昼近くまで寝ていた夫ですが、午後からの家族サービスは頑張ってくれました。
娘と公園に行ったり、有名なカフェに行ったり。
娘の服と靴、私にも服と、リサイクルアプリで金策の話をしていたからか、某ブランドのショルダーバッグを買ってくれました。
「晩御飯、俺、行きたいとこあるんだよねー♪」
夫があまりにも意気揚々と言うので、私も特に疑うことなく了承したものの、連れて行かれたのはセクシーな女性が給仕してくれる某有名アメリカン・ダイニング。
「え…ここ?!」
「俺ずっと行ってみたかったんだよね」
「でも…ここって大人向けでしょ?!せめてもうちょっと娘も楽しめるところにしようよ…」
「は?!海外じゃ子供の誕生会とかもここでやるんだぞ?!馬鹿にすんなよ」
夫にはそう押し切られ、入店。
立派な体つきの魅力的な店員さんにデレデレしながら、写真を撮って1人はしゃいでいる夫。
(…ああ…やっぱりこの人は現地でのあの人と同一人物なんだな…)
私や娘がどう思うか、ではなく、自分がそうしたいからそうする。
それを楽しめないのは、私や娘が悪いのだ、とそういう理論なのでしょう。
私は早々に心のシャッターを下ろし、ただ目の前の食事に専念。早くこの時間が過ぎてくれないかとそればかりを考えていました。
明日からは義実家へ移動です。
義実家へは車で1時間半ほど。朝ごはんもそこそこに、娘のお泊まりグッズ、手土産などを用意して出発しました。
一方、夫は私の実家には土産の一つも買ってきませんでした。2日目のお出かけ時にケーキを買って帰りましたが、それだけです。
(よくまあそれで、冷たい女だとか気がきかない女だとか暴言を吐けるよね。男の人はそういう気を使う必要なんてないって言いたいんでしょうけど)
車の振動が気持ちよかったのか、ずっと寝てくれた娘のおかげで思ったより快適なドライブになりました。
義両親に手土産をお渡ししてご挨拶するも…なんとなくよそよそしい感じで、気まずい再会。
ふと視線を彷徨わせると、そこには大量の荷物と、DFSの袋が。
(義実家には空港から先に荷物を送ったって言ってたけど…現地からのお土産だって送ってるじゃない!)
「義実家にはちゃんとお土産あるのに、うちの実家にはないんだね…」
と義両親のいないところで夫に呟くと、夫は
「だって好みとか俺知らないし」
と平然と言い放ちます。
(よくそれで<以下略>!)
…とはいえよそよそしいなりに娘を中心にしてそれなりに過ごした1日目が終わり…次の日の朝、
【俺まだ仕事あるからあいかと娘はゆっくりしてって】
という書き置きを残して、夫、消える。
(はぁあああ?!)
すぐに私は夫に連絡しました。
『私と娘置いていくってどう言う事?!仕事だったら先に言っておいてよ!どうやって私たち帰ればいいの?!』
『急ぎだったんだって。親には話してあるからゆっくりしてって。帰りは母親が送ってってくれるから!』
(義実家でゆっくり過ごす?!本気で言ってるの?!)
あまりの夫の自己中行動に…私は迷わず夫の位置情報を確認!
夫の現在地は、どうやら某有名ホテルのようでした。
(仕事というのは本当なのかな?取引先との会食とか?)
念のため恵理子さんに『今日って仕事関係で何かイベントとかってありますか?』と連絡してみたところ、恵理子さんからはすぐに返信がありました。
『え?あいかさんは参加されないんですか?今日は○□ホテルで会社の設立記念パーティーですよね?』
○□ホテル…夫の位置情報と合致します。
(どういうこと?!?!会社のパーティーなら…いつもは私も同伴させてくれるはず…)
画面越しにも私の動揺が伝わったのか、恵理子さんからは
『久々にあいかさんと…娘ちゃんにもお会いできるかと思って楽しみにしていたのですが…』
と戸惑いが感じられる返信が。私は
『そうなんですね。実は今夫の実家におりまして。今日は出席できないのですが、また後日お会いできたら嬉しいです!』
と返信するのがやっとでした。
『ご実家なんですね!是非是非!あいかさんと娘ちゃんの都合のいい日にお会いしましょうね!』
恵理子さんとは別日にお会いする約束だけ取り付けたものの…。
(どうして相談もなく私たちに黙って行っちゃったんだろう…?
会社の人たちに私たちを会わせたくなかったから?
もしくは…私に会わせたくない人がいるとか…?)
この時、ようやく夫がもし浮気していたとして、相手は現地の玄人さんというわけではなく、会社関係者または現地で夫の近しい人の中にいるのかもしれない、と思い至りました。
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サレ妻@あいか
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